近年ブックメーカーは日本でも徐々に人気が出てきていますが、イギリスでは国民的な人気度を誇ります。サッカー選手の欧州リーグへの移籍などで日本でも人気に火がついたブックメーカーは、発祥国であるイギリスでは昔から当たり前のように楽しまれています。
そんなイギリス発のブックメーカーのベット対象は様々で、スポーツ以外へのベットも興味深いです。今回は、そんなイギリスでのブックメーカー事情を掘り下げます。
イギリス発祥のブックメーカーの歴史とは?
まずは、イギリスでどのようにしてブックメーカーが生まれ進化してきたのか、その歴史を見ていきましょう。
ブックメーカーはイギリスの競馬が発祥?
ブックメーカーの歴史は、イギリスの競馬場で始まったとされています。1790年代という今から実に230年以上も前に、現在でも使用されているニューマーケット競馬場で、ハリー・オグデンという人物が競走馬にオッズをつけ始めました。王侯貴族の遊びでもあった競馬の歴史にそぐわないとして反感があったものの、徐々に定着して参加者も増えました。そして、1960年にはついに、イギリス政府から公認されました。
政府に公認されてからはベット対象となるスポーツも徐々に増えていき、欧州全土にブックメーカーの人気が広がっていきました。当時は実店舗でのベットも盛んに行われており、最盛期には15,000ほどの店舗があったようです。しかし、2000年代に入ってインターネットが普及すると、実店舗のブックメーカーは衰退していきます。
現在ではキュラソーやパナマなどのタックスヘイブンに本拠を置いて運営するブックメーカーが増え、クレジットカード決済だけでなく仮想通貨決済が可能なサイトも多いです。
日本でのブックメーカーの歴史は?
日本でのブックメーカーの歴史は、イギリスに比べるとまだまだ浅いでしょう。しかし、ブックメーカーから派生した賭け事である競馬が元々人気ということもあり、ブックメーカーを楽しむ土壌は出来上がっていたとも言えます。オンラインでのブックメーカーが世界的に浸透したことにより、日本からでもブックメーカーを楽しめるようになりました。
もともと日本では、公営以外のギャンブルが禁止されています。中央競馬・地方競馬や競輪・競艇など、国に認定されたギャンブル以外は取り締まられています。特に、私設の投票所で公営競技を利用した賭けを行う「ノミ屋」は厳しく摘発されました。
そのような背景もあり、日本でブックメーカーの認知度が上がったのはあくまでここ数年の話となります。人気ブックメーカーの一つであるスポーツベットアイオーの設立は2016年、BeeBetの設立は2020年です。
現在でも、日本国内の実店舗でカジノを運営するのは違法となるので要注意です。ただし、海外のブックメーカーを日本からオンラインでプレーすることは違法ではなく、利用者も増えています。
イギリス発祥のブックメーカーで賭けられる対象とは?
ブックメーカーは、なんといっても賭けられる対象の数が多い点が魅力です。イギリス発祥ということでサッカーやクリケット、競馬などにベットできるブックメーカーは多いですが、なかには意外なものが賭けの対象になることもあります。
サッカーが人気でブックメーカーがスポンサーにも?
イギリスのブックメーカーでは、やはりサッカーが断トツの一番人気となっています。各ブックメーカーがプレミアリーグのスポンサーになるほどで、下記のように有名どころのチームには知名度の高いブックメーカーがスポンサーになっています。
チーム名 | ブックメーカー名 |
アーセナル | スポーツベットアイオー |
トッテナム | ウィリアムヒル |
マンチェスターC | マラソンベット |
上記のように、イギリスではサッカーチームとブックメーカーが密接な関係にあります。一流サッカーチームのスポンサーになれるブックメーカーは、どこも厳しい審査に通った優良企業です。そんなイギリスのプレミアリーグはもちろん、欧州最高峰の大会であるチャンピオンズリーグなども、ブックメーカーでは楽しむことができます。
スポーツ意外の面白い賭けも?
サッカー以外にも野球やバスケなど、大抵のメジャースポーツであればどのブックメーカーでも楽しむことができます。また、記憶に新しい東京オリンピックも賭けの対象でした。各競技の金メダル予想オッズだけでなく、金メダル最多獲得国予想オッズなどもありました。さらに、スポーツ以外の意外な賭けも存在します。過去に存在した、スポーツ以外の面白い賭けの対象には、下記のようなものがあります。
- アメリカの大統領選挙
- 次期ジェームズ・ボンド役の俳優
- ノーベル賞
- アカデミー賞
前大統領選挙でバイデン氏の勝利予想に、ウィリアムヒルなどのブックメーカーで1.5倍程度のオッズがつけられていたことは記憶に新しいです。また、2020年ノーベル文学賞受賞予想のベットには、日本からも村上春樹氏が名を連ね、3番人気で7倍ほどの人気がついていました。残念ながら受賞とはなりませんでしたが、このようにスポーツ以外にも様々な賭け対象を提供するのが、ブックメーカーの魅力でしょう。
イギリスでも人気の優良ブックメーカーとは?
イギリスでブックメーカーは非常に人気ですが、なかでも特に人気度が高くおすすめの優良ブックメーカーはどこでしょうか。イギリスで長い歴史をもつブックメーカーや、サッカーチームとスポンサー契約を結ぶ人気ブックメーカーを紹介します。
ウィリアムヒル
ウィリアムヒルは、イギリスの老舗ブックメーカーの一つです。設立は1934年で、2021年には米国カジノホテルチェーンのシーザーズ・エンターテイメントに買収され、世界中に根強い利用者を獲得しています。プレミアリーグの人気チームトッテナムとパートナーシップ契約を結んだり、ダーツの世界大会とタイトルスポンサー契約を結んだりもしています。
ウィリアムヒルは、現在でも実店舗を持つほどの人気ぶりです。賭けの対象も幅広く、サッカーやテニスなどの世界的な大会を網羅している上に、マイナースポーツも含めて30種類以上のスポーツにベットできます。クリケットやドッグレースなど、日本では知名度の低いスポーツに賭けられる点や、ライブベッティングに対応している点も魅力です。
スポーツベットアイオー
スポーツベットアイオーは2016年に設立され、仮想通貨に特化したブックメーカーとして知られています。ビットコインやイーサリアムだけでなく、様々な仮想通貨に対応しており、入出金の早さにも定評があります。多様なスポーツベットに対応しており、日本の競馬や英国のドッグレースなどもベット可能です。スポーツベットアイオーはアーセナルのスポンサーを務めており、サッカーももちろん人気のベット対象です。
また、2,700を超える種類のスロットゲームや80以上のテーブル数を有するライブカジノなども人気です。24時間対応の日本語サポートもあり、日本人でも利用しやすいブックメーカーとなっています。
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