マンチェスターシティの強さの理由は戦術にあり!
近年はプレミアリーグの中でも圧倒的な強さを誇っているマンチェスターシティですが、
なぜ、これほどまでに魅力的で成熟した強いチームが出来上がったのでしょうか。
そこで、この記事では、マンチェスターシティの強さの理由に迫るべく、マンチェスターシティの特徴や戦術などを詳しく解説していきます。
記事の後半では、マンチェスターシティに所属している日本人選手についての情報も触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
マンチェスターシティとは
マンチェスターシティはイングランド・マンチェスターを活動拠点にしているイギリスのプロサッカークラブです。
プレミアリーグに所属しており、過去に7回の優勝経験を誇ります。
近年は若手の台頭や的確な補強ができていることもあり、世界的な大会でも優勝をしています。
しかし、CL(チャンピオンズリーグ)の優勝経験は1度もないことで有名です。
また、近年の好成績は資金力のおかげでもあり、2008年ごろにUAEの投資グループに買収されて以降、豊富な資金力のもと、プレミアの猛者クラブへと上り詰めました。
収入規模は世界第6位、選手の平均年俸はバルセロナやレアルマドリードに次ぐ世界第3位であり、数字を見ても、非常にビッククラブであることが分かります。
そして、同年にはマンチェスターシティを中心にシティ・フットボールクラブというものを創設し、Jリーグでは横浜F・マリノスが加入しています。
マンチェスターシティの最新フォーメーション
ここではマンチェスターシティの2021-2022シーズンの最新フォーメーションをご紹介します。
FW
グリーリッシュ(スターリング)、フェラン(ジェズス)、マフレズ(フォデン)
MF
ギュンドアン(グリーリッシュ)、ロドリ(フェルナンジーニョ)、デブライネ(B・シウバ)
DF
カンセロ(ジンチェンコ)、ラポルト(アケー)、ディアス(ストーンズ)
、ウォーカー(カンセロ)
GK
エデルソン(ステファン)
基本的なフォーメーションは4-3-3ですが、4-2-3-1も使用されることがあります。
マンチェスターシティの特徴について
まず、マンチェスターシティの大まかな特徴についてですが、マンチェスターシティは流動的なポジショニングを得意としていて、多彩なビルドアップができるチームです。
多くの選手がポジションにとらわれることなく流動的に動くことで、スペースが生まれ、そのスペースを上手く利用してビルドアップ、フィニッシュ(ゴール)へと完結させています。
また、多彩なビルドアップの1つであるGKエデルソンの高精度ロングキックやCBのクサビパス(縦パス)はチーム全体の武器になっています。
マンチェスターシティの戦術について
上記の特徴を理解したうえで、マンチェスターシティの戦術について詳しく解説していきます。
名将ペップ(現マンチェスターシティ監督)はどのような戦術でこのチームをプレミア最強チームに仕立て上げたのでしょうか。
偽サイドバック
まず、マンチェスターシティの魅力的な戦術の1つとして偽サイドバックという戦術があります。
偽サイドバックとはビルドアップ時にサイドバックがアンカーの脇(内側)に
入っていき、ビルドアップに参加するという戦術です。
マンチェスターシティはこの戦術を得意としていて、基本は4-3-3のフォーメーションで構成されていますが、攻撃時には3-4-2-1のフォーメーションに可変します。
また、この戦術のメリットは、サイドバックが内側に入ることでサイドにスペースが生まれ、CBからWGにパスを通すことができる点にあります。
また、中も数的優位になることが多いため、中央エリアでゲームを組み立てやすくなります。
試合を通して大切な局面の1つであるビルドアップですが、偽サイドバック戦術を用いることで、優位にビルドアップすることができるということです。
0トップ
また、マンチェスターシティでもう1つ魅力的な戦術があります。それは、0トップという戦術です。
0トップとはCBとCHの間に1トップが残り続けることで、攻撃のバリエーションが増えるという戦術になります。
もし、残り続けている1トップに対してディフェンダーがマークを寄せてくれば、裏のスペースが空き、裏抜けを利用することができます。
また、ディフェンダーがマークを寄せてこない場合は1トップの選手がフリーになり、ボールを持つことができます。
もともと0トップはペップ監督がバルセロナを率いていた時代に、リオネル・メッシを最大限に活かす戦術として作ったものになりますが、とても有効的な戦術であるため、今のマンチェスターシティでも度々この戦術が使われています。
また、0トップは偽サイドバックと相性が良く、これらを併用することで、WGやCHの選手がより有効的な裏抜けをすることができます。
ゲーゲンプレス
攻から守に切り替わる局面(ネガティブトランジション)のときにできるだけ早く切り替えて、ボールを奪いに行くことをゲーゲンプレスと言います。
マンチェスターシティはこのゲーゲンプレスが徹底されており、攻守の切り替えで間延びしていることがありません。
また、ネガティブトランジション時は中盤の選手だけがプレスに行くことで、他の陣形を素早く戻し、相手のプレーを遅らせるという工夫もされています。
常にトライアングルを形成
また、マンチェスターシティは常にトライアングル(三角形)を形成し、ビルドアップをしていくのがとても上手いチームです。
特に、サイドでトライアングルを形成しているときは、WGが外から内にポジションを移動する動き(トライアングルを回転させる動き)をよく行います。
このトライアングルの回転によって相手のマークにずれが生じ、ビルドアップからフィニッシュ(ゴール)へとつなげやすくなります。
これがまさに流動的なポジショニングの1つであると言えます。
マンチェスターシティの注目選手
ここではマンチェスターシティで今後も注目すべき選手を2名ご紹介します。今シーズンでの活躍が期待される選手です。
ケビン・デ・ブルイネ選手
今シーズンもマンチェスターシティの顔としてチームを支えているデ・ブルイネ選手は注目するべき選手の1人として挙げられます。
彼はキック精度やドリブルの推進力が特徴的で、豊富な運動量を活かして常にボールの周辺に顔を出すことができるオールマイティーな選手です。
また、戦術を理解するサッカーIQも高く、ペップと非常に相性が良いことで知られています。
6年目となる今シーズンもチームの大黒柱として注目が集まっています。
ジャック・グリーリッシュ選手
今シーズン、プレミアリーグ・アストンヴィラから英国史上最高額となる153億円で加入したグリーリッシュ選手ですが、
彼はドリブル技術や攻撃面での創造性がとても高く、“イングランドのイニエスタ“と呼ばれています。
また、ボールを受けるポジショニングが絶妙で攻撃で違いを作ることができる選手なので、彼がマンチェスターシティというチームにどのような影響をもたらしてくれるのか非常に楽しみです。
マンチェスターシティの日本人選手について
2019年までマンチェスターシティに所属している日本人は1人もいませんでしたが、現在では板倉晃選手と食野亮太郎選手の2名の日本人選手が同クラブに在籍しています。
しかし、どちらの選手もローン移籍中であり、今後、マンチェスターシティのトップチームでプレーするのはかなり難しい状況にあります。
そもそも、板倉選手や食野選手は監督やフロントがトップチームの戦力として取ったわけではなく、獲得はあくまでシティ・フットボールクラブの影響が大きかったと言われています。
過去を振り返っても、今までにマンチェスターシティでプレーしたことのある日本人選手はいませんが、これからそのような選手が出てくるのでしょうか。
マンチェスターシティの監督について
マンチェスターシティの監督であるジョゼップ・グアルディオラ(ペップ)はスペイン出身の元サッカー選手です。
選手時代はFCバルセロナやスペイン代表を中心にMFとしてプレーしていました。
そして、現役引退後はバルセロナの監督に就任し、就任1年目で3冠を達成するなど監督としての才能を開花させました。
2012年~2013年は自身のプライベートを優先させるため、監督を一時休業し、2013年からはブンデスリーガ・バイエルンの監督として再スタートを切ります。
しかし、同クラブではリーグ優勝などの結果を残すも、わずか2シーズンで退団をし、2016年からはプレミアリーグ・マンチェスターシティの監督に就任します。
マンチェスターシティではポゼッションサッカーをベースに偽サイドバックや0トップなど魅力的な戦術を用いて、就任6年目となる現在ではチームをリーグ優勝の常連クラブへと成長させました。
マンチェスターシティの最新情報
昨シーズンは圧倒的な力でプレミアリーグを制したマンチェスターシティですが、今シーズンもその力は存続されており、11試合消化した現時点では順位を2位につけています。
また、直近のマンチェスターユナイテッド戦では、バイリーとB・シウバのゴールにより2-0で勝利しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はマンチェスターシティの戦術や特徴などを中心に詳しく解説させて頂きました。
この記事でマンチェスターシティの概要や戦術などが詳しく理解できたかと思います。
ペップ体制6年目となる今シーズンはグリーリッシュの加入や組織力のさらなる成熟によって、さらに手に負えないようなチームへと成長しています。
また、プレミア連覇がかかった大切なシーズンでもあります。
今後もこのチームの躍動に注目していきたいです。
またマンチェスターシティの試合観戦をさらに楽しむために実際に
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今よりサッカー観戦を楽しみたい方はぜひご参照下さい。
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